かつまペットクリニック通信 2013年 春号

今月はダックスフントに多い腰の椎間板ヘルニアについてお話しいたします♪

椎間板ヘルニアとは…?

背骨(脊椎)の間にある椎間板に力が加わることによって椎間板の変形や飛び出しが起こり脊髄神経を圧迫する状態のことです。ダックスフント以外にもコーギー、ペキニーズ、フレンチブルドッグなどの足の短い種類によくみられます。

椎間板ヘルニアなどの整形外科については、こちらをご覧ください

診断方法


【踏み直り反射の確認】
足の甲を床に付けて立たせた時、正常であればすぐに正しい位置に戻すことができます。(写真左)異常がある場合は自分の力で元の位置に戻すことができません。(写真右)

① 触診
・腰を触って痛みを感じるか
踏み直り反射があるか
→後ろ足の甲を床につけて、正常な位置に戻すことができるか確認をします


深部痛覚の確認
→専用の器具を使用してパッドの間を挟み、痛みを感じることができるか
確認をします。(この処置は獣医師が行わないと正しく判断できません)


② レントゲン検査
レントゲンを撮ることによって、他の病気が原因で症状が出ていないか
確認をします。(この検査を除外検査といいます)

症状の進み具合と治療

・痛みがある(抱き上げたり、触ろうとすると鳴く)
・歩行異常がみられる(ふらふら歩く、歩くスピードが遅い等)

内科療法病院へご来院下さい


・立てない、体重をかけられない(後ろ足が立たない等)
・自力で排便排尿ができる、深部痛覚がある
・自力で排便排尿ができない、深部痛覚がある

内科療法または外科 療法すぐに病院へご来院下さい!


・自力で排便排尿できない、深部痛覚がなくなってから48 時間以内

外科 療法すぐに手術を行うか決断しないといけません

※~48時間以上経つと神経が機能しなくなってしまいます。この場合治療を行っても症状を取り除くことができなくなってしまいます。

内科療法

内服による治療
症状が軽度の場合は内服での治療を行います。
お薬は継続して飲ませることが大切です。獣医師の判断なしにお薬を中断してはいけません。
症状に合わせて薬の量を調節するため定期的な診察が必要となります。


点滴による治療
3日連続で神経の炎症や浮腫(むくみ)を改善させる点滴を行います。
その後、症状の改善がみられたら内服による治療を行います。改善がみられなかったり、
さらに症状が悪化するようなら手術を行わなくてはならない場合もあります。

外科療法

手術する場所を正確に把握するため、MRI検査を行います。(当院には設備がないため他施設をご紹介しています)

手術方法
手術を行う背中側の毛を広く刈ります。
圧迫されている脊髄の逃げ道作るため、背骨を一部切除します。そのとき脊髄神経を圧迫している飛び出した椎間板を同時に取り除きます。

術後
2週間後に抜糸をします。その間はお薬を飲んで安静にします。術後の経過によりリハビリが必要になる場合があります。

日常生活の注意点

・抱っこするときは足や腰を支える
・太らせない、痩せさせない
・イスや階段の昇り降りは抱っこするなど補助をする
・足裏の毛刈りを定期的に行う
・歩行中滑らないような床の素材にす
・筋肉をつけるためにお散歩をする

愛犬に負担をかけないように日常生活を送りましょう

Copyright(c) 2015 千葉県船橋市の動物病院 かつまペットクリニック. All Rights Reserved.