股関節全置換術(人工股関節)

股関節全置換術(人工股関節)

股関節全置換術(THR)は大型犬の股関節の修復が不可能で内科療法では患者のQOLが保てない場合の治療となります。
ただし、THRは非常に費用がかかると同時に、合併症がでる場合があるため、飼い主様との十分なインフォームドコンセントを行ってから手術を行っております。

骨折

骨折

当院では、骨折の治療にKYONのALPS(アドバンスロッキングプレートシステム)を採用しています。ALPSはプレートとスクリューがチタンでできているために骨への親和性が高く、形状もポイントコンタクトであるために骨膜へのダメージも少ない。そのため、成長期の動物を除いて、基本的に手術後にプレートを取り除く必要もありません。

骨折手術件数 152件
(2011年3月〜2016年4月)
内、ALPS使用 105件

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    手術・入院の流れ

    術前検査(血液検査、レントゲン

    手術

    術後レントゲン

    入院1泊

    週1回の通院(2週間後に抜糸)

骨折
骨折

Case1 : チワワ、2.3kg、橈尺骨骨折

橈尺骨骨折
橈尺骨骨折

Case 2 : チワワ、2.5kg、橈尺骨遠位骨折

橈尺骨遠位骨折
橈尺骨遠位骨折

Case 3 : ポメラニアン、 6 カ月、 2.9kg 両側 橈尺骨骨折

橈尺骨骨折
橈尺骨骨折

手術後

橈尺骨骨折

Case 4 ソマリ 6カ月齢 2.0kg 左大腿骨遠位部骨折

左大腿骨遠位部骨折

プレートサイズ:ALPS 5 ダブルプレート

左大腿骨遠位部骨折

Case 5 日本猫 10ヶ月 雌  4.3kg 右脛骨近位端複雑骨折

右脛骨近位端複雑骨折

ALPS 5 ダブルプレート
1.5mmノーマルスクリュー/2.4mmロッキングスリュー
0.8mm ピン/テンションバンドワイヤー

ダブルプレート

Case 6 チワワ 6歳 雄 2.5kg 下顎骨骨折

ALPS 5 ロッキングスクリュー使用

下顎骨骨折

Case 7 日本猫 雌 1歳 4.5kg 中足骨骨折

ALPS 4 ノーマルスクリュー 1.0mm/ロッキングスクリュー 1.5mm

中足骨骨折

手術中写真

中足骨骨折

Case 8 柴犬 1歳 雌 12kg 骨盤(腸骨)骨折

ALPSA 6.5 ダブルプレート ロッキングスクリュー/ノーマルスクリュー

骨盤(腸骨)骨折

椎間板ヘルニア

椎間板に変性が生じ、その内容物が脊柱管内に突出することにより脊髄を傷害し、さまざまな神経症状を引き起こす疾病です。
本症は一般に、頚椎領域、胸椎後方、腰椎前方領域での発症があります。

    • 症状

頸部椎間板ヘルニア症では頸部疼痛、運動失調、麻痺が認められるようになり、重症になると自力で起き上がれなくなり、四肢の完全麻痺や排便排尿障害がみられます。
胸部や腰部における椎間板ヘルニア症では疼痛、後肢の運動失調、重症になると排便排尿障害、後肢の深部痛覚喪失がみられます。

    • 治療

症状の程度にもよりますが内科治療に反応するものが多くみられます。
内科治療に反応しないものや、深部痛覚の喪失した場合(24時間以内)は外科手術が必要となります。

当院では、椎間板疾患に対し、症状によって外科手術を行っています。その場合あらかじめMRI(キャミック)によって、どの部位かを確実に把握しておいてからの手術となります。
片側椎弓切除術は胸椎から腰椎部の椎間板ヘルニアに適応となります。この方法はアプローチがもっとも容易で、突出した椎間板物質を除去しやすく、第一選択の手術方法となります。

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片側椎弓切除術

椎弓切除前

椎弓切除

椎弓切除後

椎弓切除

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は小型犬(チワワ、トイプードル、ポメラニアンなど)に多く、状態によってグレード1~4に分けられます。
最初グレード1から2であってもしだいに3~4になっていくことがあります。
グレードが進む前に手術を行うことをお勧めします。

    • グレード1

膝蓋骨は正常な位置にあり、足を伸展させて膝蓋骨を指で押すと脱臼するが、放すと自然に整復される。
無症状の場合が多い。

    • グレード2

膝関節は不安定で、膝蓋骨は脱臼したり元に戻ったりしている。
指で膝蓋骨を押すと整復できる。日常生活に支障はないが、この状態で年数を重ねていくと骨の変形が進み、膝蓋骨を支える靱帯が伸びてグレード3に移行してしまう。

    • グレード3

膝蓋骨は常に脱臼状態にあり、指で押せば整復できるが放すとすぐに脱臼してしまう。
多くは、膝関節を屈曲させたまま歩行するので跛行がみられる。
大腿骨や脛骨の変形も明らかになってくる。

    • グレード4

膝蓋骨は常に脱臼し、指で整復できない。
大腿骨や脛骨の変形もさらに重度になり患肢が伸展できなくなる。

当院では滑車溝形成術と脛骨結節転移術を組み合わせた手術を行っています。
重度の場合、筋膜や筋肉を転移させたり他の方法を併用する必要もあります。

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膝蓋骨脱臼整腹手術

膝蓋骨脱臼手術前

膝蓋骨脱臼手術

椎膝蓋骨脱臼手術後

膝蓋骨脱臼手術

脛骨粗面移動術

脛骨粗面移動術

滑車溝形成術

滑車溝形成術

前十字靭帯断裂

前十字靱帯断裂は、老齢化に伴う靱帯の脆弱化と肥満による負重の増加が基礎要因となり膝関節に急激なストレスが加わって発症します。

    • 症状

前十字靱帯が断裂すると、患肢は負重できず、歩行時には足先を少し着地させる程度になってしまう。
痛みは発症当初に認められるが2~3日で減弱することが多い。
慢性化すると、関節炎や二次性の変性性骨関節症を併発したり、半月板損傷の併発も起こる。

    • 診断・治療

患肢の触診で大腿骨に対して脛骨が前方に移動(前方引き出し徴候)するか否かを調べることによる。
また、関節鏡で確認する方法もある。X線撮影だけでは診断しにくいことが多い。
治療は前十字靱帯の程度により内科、外科を選択するが一般的には外科手術を必要とする場合が多い。

    • 関接外固定術

外側腓腹種子骨と脛骨稜を結び膝関節を安定化させる方法。
小型犬(体重が軽い)に適応となる。

    • 脛骨前方転移術(T.T.A.)

中型犬~大型犬
従来までの手術(関節外固定法やオーバーザトップ法)では関節の固定、安定化が不十分であり、新しい手術法として確立された。
この方法は生物力学から考えられた方法で、脛骨面と膝蓋靱帯の角度を変更することで膝関節を安定化させる。

当院では小型犬で関節外固定術、中型犬~大型犬ではT.T.A.(脛骨粗面前進術)を行っています。

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関接外固定術

関接外固定術

T.T.A.モデル

脛骨前方転移術(T.T.A.)

T.T.A.器具

脛骨前方転移術(T.T.A.)

術後X-RAY

脛骨前方転移術(T.T.A.)

術後X-RAY

脛骨前方転移術(T.T.A.)

T.T.A術中

脛骨前方転移術(T.T.A.)

関節鏡

細い硬性内視鏡(1.9~2.7㎜)を用い、関節内を直接映像で確認します。膝関節、肘関節、肩関節、股関節に使用します。

膝関節内の前十字靭帯断裂に使用することが多く、特に診断が難しい前十字靭帯部分断裂の確定診断には有用です。レントゲン・CT・触診ではわからなかった前十字靭帯部分断裂に対し、唯一確定診断ができるのが関節鏡です。

また、半月板の損傷の確認、および損傷部分の摘出にも使用します。

【関節鏡のメリット】
・5㎜程の傷を3箇所程開けるだけなので、通常の手術に比べて傷が小さく、動物の体への負担が軽減できます。
・犬は傷が大きくなると、傷口を気にして噛んだり舐めたりして、傷口が開いてしまうことがありますが、小さい傷であればあまり気にしないため、包帯や絆創膏も必要ありません。
・関節を大きく開くと、血液等で確認が難しい場合があります。肉眼で見落としてしまいがちな細かい箇所も、関節鏡を使うと出血が少ないことに加え、拡大して病変を画像で確認できるため、検査の精度も高くなります。

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