前十字靭帯断裂

前十字靱帯断裂は、老齢化に伴う靱帯の脆弱化と肥満による負重の増加が基礎要因となり膝関節に急激なストレスが加わって発症します。

    • 症状

前十字靱帯が断裂すると、患肢は負重できず、歩行時には足先を少し着地させる程度になってしまう。
痛みは発症当初に認められるが2~3日で減弱することが多い。
慢性化すると、関節炎や二次性の変性性骨関節症を併発したり、半月板損傷の併発も起こる。

    • 診断・治療

患肢の触診で大腿骨に対して脛骨が前方に移動(前方引き出し徴候)するか否かを調べることによる。
また、関節鏡で確認する方法もある。X線撮影だけでは診断しにくいことが多い。
治療は前十字靱帯の程度により内科、外科を選択するが一般的には外科手術を必要とする場合が多い。

    • 関接外固定術

外側腓腹種子骨と脛骨稜を結び膝関節を安定化させる方法。
小型犬(体重が軽い)に適応となる。

    • 脛骨前方転移術(T.T.A.)

中型犬~大型犬
従来までの手術(関節外固定法やオーバーザトップ法)では関節の固定、安定化が不十分であり、新しい手術法として確立された。
この方法は生物力学から考えられた方法で、脛骨面と膝蓋靱帯の角度を変更することで膝関節を安定化させる。

当院では小型犬で関節外固定術、中型犬~大型犬ではT.T.A.(脛骨粗面前進術)を行っています。

関接外固定術

関接外固定術

T.T.A.モデル

脛骨前方転移術(T.T.A.)

T.T.A.器具

脛骨前方転移術(T.T.A.)

術後X-RAY

脛骨前方転移術(T.T.A.)

術後X-RAY

脛骨前方転移術(T.T.A.)

T.T.A術中

脛骨前方転移術(T.T.A.)

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